ターミナルリストはアマゾンPrime Videoにて独占配信中のアクション・スリラー系TVドラマです。
同名小説の原作者であるジャック・カー自身が元SEALsの部隊長ということで、実戦経験にもとづくリアルな描写が魅力。1話冒頭からの手に汗にぎる潜入シーンや、徐々にあきらかになる強大な陰謀など、アクションドラマに重要なエッセンスがギッシリ詰まった良作です。
本記事ではそんなターミナルリストの各エピソードを、ネタバレありでご紹介します
目次
ターミナルリストのキャスト(主要人物)
ジェームズ・リース役/クリス・プラット (日本語吹替 – 山寺宏一)instglam公式
シリーズの主人公であり、不運な秘密任務をまかされた特殊部隊長。不審な待ち伏せにより多くの部下が死に、自身の責任を問われる。さらにおいうちをかけるような悲劇にみまわれ、彼の記憶と精神は混乱していきます。陰謀が明るみに出た後、一人で復讐にむかうことに。
ベン・エドワーズ役/テイラー・キッチュ(日本語吹替-宮内 敦士)instglam公式
ネイビーシールズ時代のリースの元チームメイトで現在はCIA工作員。リースの行動に賛同しながらも、復讐心に燃えるリースを内省するよううながす。CIAの繋がりを利用しリースをサポートする。
ケイティ・ブラニク役/コンスタンス・ウー(日本語吹替 – 内田真礼)instglam公式
Voltstreem News のベテラン従軍レポーター。リースと知り合ったのち陰謀の存在に気づき、身の危険を感じつつもリースに協力するようになる。
ロレイン・ハートリー役/ジーン・トリプルホーン(日本語吹替 – 中村綾)instglam公式
米国国防長官。作戦を失敗し殺人容疑をかけられたリースに同情するが、政府の秘密も守ろうとする。リースとケイティの両方を操作しようとする。
リズ・ライリー役/タイナー・ラッシング(日本語吹替 – 小林さとみ)instglam公式
元アメリカ陸軍で現在は民間のパイロット。かつて戦地のイラクで重傷を負ったさいにリースに救われた過去をもつ。その恩義もあり、自らの危険を省みず、リースを直接的にサポートする。
ターミナルリスト(エピソード1 – 記憶痕跡)
ジェームズリース率いるネイビーシールズ小隊は、科学者テロリストである”カハニ”なる人物を確保するため、シリアでの秘密任務(オーディンの剣作戦)につく。潜入ルートである地下トンネルを通るも、水中に爆弾がしかけられていた。敵に作戦がバレていたことに気づいた瞬間、入口付近に敵が現れる。
はげしい銃撃戦となり、次々と倒れていく部下たち。さらに味方であるシリア民主軍兵士が混乱し、足元の起爆装置にふれ爆発する。
意識を取り戻したリースは、救助部隊に救出されるも、リースと部下のブーザー以外は全滅するという最悪の結果に…
作戦失敗について司令部で聴取を受けるリースであったが、起爆装置にふれたのは、彼の部下のミッチェルだと指摘される。
記憶が混乱したまま、リースはアメリカに帰るのだが、帰国後すぐに”ブーザーが自殺した”と連絡が入る。
自殺したことが信じられないリースは、昨日までブーザーの様子は普通だったと話すが、捜査官から「ブーザーが自殺したのは2日前だ」と告げられ、リースの記憶はさらに混乱する事に。
シリアでの任務以降、精神面の異常を自覚していたリースは、病院でMRI検査を受けることになるが、そこで2人組の覆面男たちに襲撃される。激しい格闘の末、銃をうばい敵を撃退することに成功するが、奪った銃はなんと、自宅に保管してあるはずのリース本人のものであった。家族の身の危険を感じたリースは急いで自宅に戻るのだが…
ターミナルリスト(エピソード2 – 符号)
家族の身の危険を感じたリースは急いで自宅に戻るが、そこではすでに妻と娘が殺されていた…
葬儀をおえ、悲しみにくれるリース。
そこに今回の事件の担当者であるNCIS(海軍犯罪捜査局)のジョッシュホルダーが訪問するが、報告書とリースの証言が合わない。
いらだちを感じたリースは、海軍提督(ジェラルド・ピラー)に「NCISは今回の捜査には不適任だし、家族を殺したのはシリアで取り逃がしたカハニからの刺客だ」と訴えるが、ピラーより逆に「作戦失敗の責任を問わずに解放してやったのに今度はNCISともめる気か」と言い返されてしまう。
さらに部下も家族も守れなかったことを批判されたことでリースは激怒。提督につかみかかったところで制止され、その場を後にするのだった。
納得のいかないリースは、記者のケイティ・ブラニクに協力して独自で捜査することに。そこでNCISのホルダーの資料を見ていくうちに、『ホルダーとリースを襲撃した男の目元が似ている』ことに気づき驚愕する。
リースはネイビーシールズの元同僚、ベン・エドワーズに協力してもらい、ホルダーの近辺を調査していく。
ターミナルリスト(エピソード3 – 確信)
NCISのジョッシュホルダーから聞き出した『サウル・アグノン』という名の人物。調べるとそれは、キャップストーン・インダストリーズという企業の重役であった。
リースはその情報をもとにレストランでケイティに会う。彼女に『会社のサイトに情報がほとんどなかったこと』、『アグノンが資産運用担当である事』、『キャップストーン社に600億ドルもの投資プールがあること』を伝える。
通常ではありえない額の資産運用を行っていることから、投資先について調べる必要があると訴えるが、彼女から「信頼できる情報源でなければ動けない」とけん制される。
さらにケイティからMRI検査の結果、『リースの脳に腫瘍があること』、『妄想や記憶障害がおきること』を宣告される。リースの言っていることが本当か確信をもてないでいるケイティ。しかしリースは「人に監視されている」と言い出し、2人でその場を後にする。その言動にケイティは”リースの妄想”という疑念を深める。
車に乗ってまもなく男から発砲され、リースはその男を射殺する。さらにリースについての資料が射殺した男の車にあったことから、ケイティも彼の妄想ではないことを知る。
彼女を危険な目に合わせたことを謝罪するが、ケイティはリースへの協力を続けると言いキャップストーン社の資料を受け取る。また連絡をとりあう事を告げ2人は別れる。
ベンの協力もあり、リースは単身アグノンの邸宅に忍び込む。そこでアグノンを尋問し、『キャップストーン社のCEOであるスティーブホーンが黒幕であること』『シリアで敵に待ち伏せされたのもホーンのパイプによるもの』『リースの妻と娘は弁護士のマーカスボイキンが殺し屋を雇って実行したこと』を知る。また、一連の事件には”RD4895”というプロジェクトが関わっているとアグノンは証言する。
情報を聞き出したリースはアグノンを殺し、家族を殺した犯人であるボイキンに復讐を果たすことを誓う。
ターミナルリスト(エピソード4 – 別離)
冒頭はリースとルーシーの回想シーン。
2人で山道を歩いてハンティングをしている様子。するとルーシーが鹿の足跡を発見する。
リースがルーシーを褒め、「獲物の通り道が分かれば、高台にのぼって姿を現すのを待つ」とレクチャーする。2人で山頂に登りきったところでルーシーの姿は消えていた。リースは現実に引き戻され、スナイパーライフルを取り出す。
山頂からスナイパーライフルを構え何かを待つリース。するとそこへ、弁護士のマーカスボイキンが車で通りかかる。照準をさだめライフルを撃つリース。弾は1発でボイキンに命中し、車は横転する。
リースは車に近づき、ボイキンのスマートフォンからデータを抜き取る。ボイキンはまもなく死亡し、また1人復讐を果たす。
友人でパイロットの『リズ・ライリー』とメキシコへ向かうリース。向かった先にはリースの父親の代からの友人である『マルコ』が迎えにきていた。ベンも合流し、皆危険を承知のうえでリースの復讐に手を貸すと言う。さらにルーシーたちを殺した男が分かったとマルコが切り出す。
ローレンとルーシーを殺した犯人である『ナバハス』という男。カネでだれでも殺す危険な人物で、町はずれの工場跡で少年兵を育成しているという。遠くから狙撃すれば殺害は容易だとマルコの部下であるアーロンが進言するが、リースは当然納得できない。
ベンが説得するも、リースは妻と娘の命をうばった男を面とむかって倒さなければいけないと拒否。敵地に潜入し、直接殺害する計画をたてることになるが、リースはその場で倒れる。
仲間に脳腫瘍であることが知られたリース。マルコから、作戦は自分の部下に任せるよう再度説得されるも、「自分の家族が殺されたらどうする?失うものはすべて失った」とあらためて決意を語る。
仲間たちとともにナバハスのアジトに突入するリース。激しい銃撃戦のなか少年たちを解放し、ついにナバハスを追い詰める。縛り上げ、彼を問い詰めるも悪態をつくナバハス。リースは怒りに震え、ナバハスを惨殺する。
ターミナルリスト(エピソード5 -破壊)
スティーブホーンは、傘下の製薬会社ニューべラムのCEOマイク・テデスコと会談していた。そこでデデスコはRD4895の特許と研究権利をホーンに売りたいと申し出るが、ホーンは「ニューべラム会社そのものを売却する方針だ」と圧をかける。
一方リースはライリーとともにアメリカに戻っていた。復讐の最後の標的であるホーンに狙いをさだめるが、ホーンの邸宅は厳重警備でカンタンには入れない。だからキャップストーン本社の前でホーンを生け捕りにする計画を練ることに。
本社前で下見をしているリースとライリー。するとそこにFBIのトニー・レイウンと連邦保安官マッケンジー・ウィルソンがキャップストーン社に訪れる。目的はホーンの警護だが、ホーンの事も2人は疑っている様子。
ウィルソンはホーンの腕に彫られているタトゥーをみて、「それは元シールズの証だ」と言い疑いを強める。しかしホーンはうまくはぐらかす。また、記者のケイティは事情を知っているであろうデデスコにRD4895について問いつめる。デデスコはわからないと答えるも動揺した様子。ケイティは連絡先を渡しその場をあとにする。
その後デデスコから連絡があり彼と落ち合うケイティ。そこで「RD4895は脳の認知能力を高める向知性薬である」ことを知る。そしてそれがシリアでの待ち伏せの件にも大きく関わっているとのこと。デデスコからデータの入ったUSBを受け取るケイティだったが、そこに殺し屋が現れデデスコを射殺する。ケイティがその殺し屋を逆に射殺し、その後のピンチもリースに救出される。
ケイティは事の真相をリースに話し、記事にしてニュースになれば、ホーンの計画はつぶれ破滅すると言うが、復讐が目的のリースは聞く耳をもたずUSBを無理やり奪い取り、ケイティに銃をつきつけ追い出す。
手に入れたUSBの情報をベンに調べてもらうリース。すると、RD4895で利益を得た株主たちの名前が判明する。なんとそこには、リースの上官であるピラーやコックスの名前があったのだった。
キャップストーン本社の前で激しい銃撃戦のすえ、リースはついにホーンを射殺する。
ターミナルリスト(エピソード6 -無常)
ホーンを倒したリースは車で逃走し、それをFBIと警察が追っていた。追跡車両がふえ、車はパンクさせられリースは州立公園に逃げ込む。
FBIのレイウンはリースが車に忘れた脳腫瘍の薬を発見する。また、ウィルソン(連邦保安官)はリース確保にむけてS.W.A.TとHRTの応援を要請する。
リースを待つライリーは不安にかられるが、ベンが「リースを信じろ」となだめる。
たった1人のリースは、あらゆる手を使って追手の追撃をかく乱するが、崖をのぼっている途中で転落してしまう。
負傷したリースは満身創痍のまま、ライリーとの待ち合わせ場所に向かっていた。徐々に体力が失われ、幻覚も多くみるようになっていた。ドローン偵察機で居場所を知られたのち、ついに追いつかれS.W.A.TとHRTに囲まれてしまう。
絶体絶命のリースはあらかじめ仕掛けておいたプラスチック爆弾を起爆させ、土砂崩れが発生する。土砂の中からはい出したリース、近くには巻き込まれて生き埋めになったウィルソンの姿が…
リースはウィルソンを引きずり出し、心肺蘇生を行う。ウィルソンが息を吹き返したのを確認すると、再び姿を消す。そしてライリーの待つ飛行場へ到着した。
ターミナルリスト(エピソード7 -撲滅)
海軍上層部のピラー少将、ハワード大佐、コックス中佐は3人で自らの身を案じ、密談していた。ハワード大佐は「オーディンの剣作戦の事は問題にはならず、我々の責任にはならない」「極秘実験だったから裁判では立証できない」と述べる。しかしリースの存在や不測の事態にそなえ、他国に身を移すべきと主張するハワード。
ピラーはそれに対し、「リースがここに来ようとしても、5000人の海軍兵がいる」と強気の姿勢。しかしこの会話から3人の一連の事件への関与が確定的となる。
一方ハートリー(国防長官)はリースを国内テロリストとして指名手配する旨を発表。その後ピラーの元に向かった。オーディンの剣作戦の明細についてピラーに尋ねるが、ピラーは「即答できない」と歯切れが悪い様子で答える。
FBIレイウンはケイティからの情報で海軍上層部が事件へ関与していることを突き止める。リースの次なる標的がピラー、ハワード、コックスの3人であると予想し対応を急ぐ。ピラーのいる基地へレイウンは捜査に入るがピラーは強気の姿勢。そしてハワードとコックスの元には、それぞれベンとリースが先回りし身柄を確保していた。
リースに捕らえられたコックスは、「陰謀の指示はピラーが出していて、その他はハワードが仕切っていた、他の兵士は命令に従っていただけで実験の事は知らない」と白状するが、リースに殺される。
レイウンは、『ピラーがRD4895を使って部下の兵士に人体実験を行った事』と『RD4895はペンタゴンが使用許可を出していた事』を突き止める。しかし、DCIS(国防犯罪捜査局)が来て捜査班が解散させられてしまう。レイウンはケイティに捜査資料をわたし、真実の究明を託す。
家族を人質にとられたハワードはピラーの元を訪れる。ハワードの体には爆弾が巻き付けられていて、リースの指示により自爆。ピラーもろとも死亡する。
ケイティはハートリーがRD4895の使用承認を出したことを突き止める。知り合いの記者に記事に出してもらうようデータを送るが、送ったはずのデータが届いていないことが判明する。そこにハートリーが現れる。
ターミナルリスト(エピソード8 -再生)
ケイティはハートリーの邸宅に取材に訪れていた。RD4895の使用許可をだしたことについて追及するが、ハートリーは「権限に沿って使用許可をだしただけだし、陰謀の事はしらず利益も得ていない、仕組んだのはホーンたちである」と自らの身の潔白の主張する。
ケイティは、ハートリーがリースに同情的なのに屋敷に閉じこもり、自分の周りを厳重に警備していることを疑問に思う。
リースとベンはボートでハートリーの邸宅近くまできていた。あまりの警備の厳重さにベンは引き返して一緒にペルーへ逃げようと言うが、リースは拒否。リースが水中から邸宅に忍び込み、ベンは狙撃援護することに。
ベンが遠くから邸宅近くのボートを狙撃し炎上。混乱に乗じてリースが突入し銃撃戦となる。一方、レイウンとウィルソン達もボートでハートリー宅に到着する。
次々と敵を倒し、リースはハートリーの私室にたどり着く。そこに居合わせたケイティはハートリーの悪行を認めつつも、「真の黒幕はCIAのオベロンアナリティクスという人物でハートリーではない」とリースを制止する。リースは聞かず、ハートリーを射殺しようとするが、その前にハートリー自身が拳銃自殺する。
レイウンが被弾して歩くリースをみつけ投降させようとするが、最終的にリースを見逃す。
オベロンアナリティクスへの送金はペルーの銀行を通して送金されていたことから、黒幕はベンであるということが判明。リースはベンのもとにいき彼を射殺する。